UTAUやVOCALOIDはさくらじゃない

深夜というか早朝なので,ちょっと今変なテンションです.
というわけで変なことを書いてみようと思います.

さくら思想という言葉を知っていますか?
俺が中学の頃の地理だったかなんだったかの先生が
授業中の雑談にした話です.

ちなみにさくら思想でググッても別に何もヒットしなかったので
その先生のつくり話なんでしょう.
ちなみにその先生のことは嫌いでした.


さて,さくら思想,簡単にいうと
さくらは散るからこそ美しい
そういう話です.
もっというと,日本人は散りゆく命を美しく感じる,みたいな感性的な話だった気がします.


例えば,ミュージシャンが亡くなったりしたら
その人のベストアルバムなんかが出たりしますよね.
アルバムが出なかったとしても,「亡くなった」という節目に,その人のことを思い出すと思います.
これは別に有名な人でなく,昔の友人や恩師などでもそうですが.
閉店セールになると,普段は閑散としているお店に沢山人が来たりします.
これはセールをやっていなくてもそうだったりして.
例えば昔行き慣れたバーなりライブハウスなり.
そこが潰れることになったら,最後の記念に,という感じで.


ここでいう,UTAUやVOCALOIDは,UTAU向けの音源(とそのキャラクター)や初音ミクなんかのキャラのことです.

UTAUやVOCALOIDは死ぬのだろうか,という話.
データが完全に消える,すべての人に忘れ去られる,
色々死の形はあると思うんですが,
死ぬこと自体がエネルギーになって,創作されることってあるのだろうかと.

その生きた例として,重音テトが思いつくわけですが,
逆にそれしか思いつかないし,テトみたいな奇跡を人為的に起こせるなんて思わないし.


UTAU向けの音源は沢山ある.
そこそこ興味のある人もいる.
にも関わらず,なんで使われない音源がこんなにもあるんだろう,って考えるんです.
その要因の一つが「いつでも使えるから」だろうと考えるんです.


いつでも誰でも使えるから,今自分が使わなくていいと思う
それがもし解決したら,もしかしたらその音源を使う人がいるかもしれないな,って本気で思っています.


みなさんはどう思いますか?
『余命宣告された音源』