ちょっとUTAUを使いやすくする

UTAUを使う上で大切なことは

ストレスを溜めないで操作することだと思います!


よくやってしまうミスがあるんです.
Ctrl+Zで「元に戻る」をする.
やっぱりやり直そうと思って,Ctrl+Yを押して「エンベロープを起動してしまう」.


そんなミスをやってしまう人向けの解説.
というわけで,ショートカットキーについての記事.


基本的なショートカットキーはここでまとめられてます.
豆知識 - UTAU ユーザー互助会@ ウィキ - アットウィキ


私がよく使うショートカットキーは,

Ctrl+Y エンベロープ表示
Ctrl+T ピッチ
Ctrl+E 音のプロパティ
Ctrl+A すべて選択
Ctrl+S 上書き保存
Ctrl+G 原音設定表示
Ctrl+R 休符挿入
Ctrl+Z アンドゥ(元に戻る)
F4 曲線表示
F5 再生
n プラグイン一覧
z パラメータ表示

このくらいでしょうか.

おま☆かせや母音結合を使う方は,

O おま☆かせ
U 母音結合

も覚えておくといいかもしれません.
(私はプラグインで一括でやってしまいます)


さて,ここまでは普通のUTAUのショートカットキーです.
ここから別のソフトを用いて,さらに拡張したいと思います.


使うのはAutoHotKeyというソフトです・・・が,
英語なので若干敷居が高いかも.
そんな方にオススメなのが,耳ロボPが作ってくださったutaukeというスクリプト
音楽とかソフトとか utauke


つまるとこ,AutoHotKeyで作ったスクリプトを耳ロボPが公開してくださっているんですね.
このスクリプトで出来るようになるのは

Ctrl+n 新規作成
Ctrl+o 開く
Ctrl+Alt+i インポート
Ctrl+Alt+e エクスポート
Ctrl+Shift+s 名前をつけて保存
Ctrl+Shift+z やり直す(リドゥ)
Ctrl+] 拡大
Ctrl+[ 縮小
Ctrl+F5 wavファイルを生成
Alt+g 原音の設定一欄
Windows+u UTAUを起動 or 最前面に移動

ここまで出来ちゃうんですね.
便利です.
この機能だけで満足という方は,
utaukeについてくるreadmeに従って,良きUTAUライフを.


でも,個人的にもっとやりたいことがあったので,さらに拡張します.

AutoHotKeyのダウンロード

AutoHotkeyにアクセス.


downloadをクリック.

Installer for AutoHotkey Basicをクリックしてダウンロード開始.

exeファイルではなく,zipファイルが欲しい人はこっち.

ダウンロードが完了したら,インストールしてください.

utaukeを拡張する

次,utauke.ahkをメモ張などで開く.(画像ではサクラエディタ)

スクリプトを書きます.
書き方は簡単.
このような構造になっています.

最初に,このファイルの新規作成をCtrl+nではなく,Shift+nにしてみましょう.
Ctrlは^という文字です.
Shiftは+という文字です.
ですので,下記のコードのピンク字のところを

; Ctrl+n ... ファイル→新規
^n::
IfWinActive ahk_class ThunderRT6FormDC
{
Send !fn
return
}

[^n]→[+n]に書き換えます.

; Ctrl+n ... ファイル→新規
+n::
IfWinActive ahk_class ThunderRT6FormDC
{
Send !fn
return
}

これでキーの配置変更は出来ますね.
※今のはただの例で,私はCtrl+nで新規作成したいので,Shift+nに変更しません.
ちなみに,CtrlやShiftはどのキーなのかは下記.

Ctrl ^
Shift +
Alt !

詳細は,このサイトにて.
http://ahk.xrea.jp/Hotkeys.html


では先ほどのを踏まえてもう少し改良.
私はクォンタイズ機能をよく使うので,
ショートカットキーで,クォンタイズ画面を出したいです.
クォンタイズ画面はこれ.

Ctrl+qを押した際に,クォンタイズ画面を出そうと思います.
というわけで,まずキーにCtrl+qを設定.

; Ctrl+q ... クォンタイズ
^q::


次に,クォンタイズの画面を指定します.
クォンタイズは,
「編集(E)」

「クォンタイズ(Q)」です.

なので,

IfWinActive ahk_class ThunderRT6FormDC
{
Send !eq
return
}

となります.


つまり,二つ合わせると

; Ctrl+q ... クォンタイズ
^q::
IfWinActive ahk_class ThunderRT6FormDC
{
Send !eq
return
}

このスクリプトを,utauke.ahkの一番下に書きこめば
Ctrl+Qで動くようのスクリプトは完成です.

exeファイルにする

ahkファイルは,exeファイルにしましょう.
そうすることで,exeファイルをダブルクリックすれば,すぐに使えるようになります.
(ahkファイルのままだと,AutoHotKey.exeにドラッグ&ドロップしないといけない)


AutoHotKey.exeのあるフォルダの,[Compiler]というフォルダを開きます.

Ahk2Exe.exeを起動.

一番上のSourceの部分に,さっき編集したutauke.ahkを指定します.
(横のBrowseから指定できます)

そして,[>Convert<]ボタンを押すと,以下のダイアログが出てきて完了です.

使ってみる

utauke.ahkのあるフォルダに,utauke.exeがあると思います.
それを起動する.


あとは,UTAU上でCtrl+Qなどを試してみましょう.


いかがでしたか?
こんな感じで,よく使うけどショートカットキーのない(押しにくい)機能については
どんどん変更していくといいかも.