音源を拡張させたい人向けメモ:多音高化
別名:多音階化などとも呼ばれています.
例えば,A4(ラ)の音高で録音した場合,A4(ラ)から離れるほどノイズが目立つようになります.
その解決策として,さらに別の音階C4(ド)などで録音し,得意な音域を増やすなどがあります.
多音高音源の特徴
- 得意音域が広がる
- 原音が切り替わる瞬間に,声色が変わりすぎて違和感が出る場合がある
- 片方の原音がノイズ等で使えない場合の代替が可能
これもUTAU側のサポートとして,prefix.map機能があります.
音域ごとに使う原音を変更する機能です.
例:
「あ↓.wav」をE4(ミ)未満
「あ.wav」をE4(ミ)以上
この機能を使う音源を配布する場合は,このオプションへのチェックを推奨しておいた方がいいです.
多音高音源のエイリアス設定方法
上記の例では,C4(ド)を「あ↓」とA4(ラ)「あ」という原音名で紹介しましたが,
個人的には,「↑」や「↓」の記号を使わずに,「あ_C4」などという原音名を用いた方がいいと思います.
理由として,上記の例で,さらにE4(ミ)の原音を追加しようとした際に,
「あ」(ラ)と「あ↓」(ド)の中間に当たるような記号がないためです.
ですので,「あ」,「あ_E4」,「あ_C4」などの原音名(エイリアス)にすると,今後の拡張の際に問題が起こりにくくなるかもしれません.
ピッチ変更による多音高化について
ピッチ変更で,擬似的に多音高化した音源を用いる方法もあります.
そちらについては,下記で紹介してます.
ピッチ変更による多音高音源レポート - 雑多にしっとり
多音高音源の一例として
18音階単独音の桃音モモ(未原音設定)などがあります.