人力連続音開発レポート その5

目次

  • 子音の使い回し:接続
  • 子音の使い回し:微調整

子音の使い回し-作業工程

  1. 切り出し
  2. 接続
  3. 微調整

2.接続

接続には,SoundEngineFreeを用いる.
理由としては,ドラッグ&ドロップで簡単に接続できるためである.


本来ならば,特に音声系の研究をされている方にとっては
もっと高級な接続法を提案したいと思うだろうが,
実際の聴感や専門家以外も行うという点を考慮し,
ここでは,このような手法をとる.

SoundEngineFreeを用いた接続

[a-n]と[*-n-a]から[a-n-a]を合成する.

SoundEngineFreeで[a-n]を開く.

[編集タブ]→[◯後につなげる]と[□D&D時にこの設定で処理]にチェック

[*-n-a]をさらにD&D

あとは保存するだけである.

接続して作成した音素はこのような形になる.
[a-n-a]
Download

3.微調整

上記のサンプルは上手くいった例である.
切り出しの際に,ゼロ交差で分割しないと以下のような音になる.
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[u-m-i]の[m]の部分で,カチというクリックノイズが出ている.


もちろん切り出しからやり直せばいいのだが,接続後の微調整でも修復可能だ.
Audacityを用いる.

ノイズ箇所は以下のようになっていることが多い.

この前後の波をあわせて選択.

メニューバーの[編集]→[削除]

削除後

編集後の音
Download

なお,今回の例では削除をしたが,
他にもえんぴつツールを用いて,点を描画することもある.


また,接続部分前後の音量が大きく違う場合は,
同様にAudacityエンベロープ機能を用いて調整する.

※画像の音量調整は,適当なので参考にしないように.


まとめと考察をその6にて行う.
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