なんちゃって系音源開発レポート
なんだこのふざけた名前は!と思っているのは,私もです.
なんちゃって系音源とは?
弱音源や強音源など,VOCALOIDでいうAppendなどの拡張音源を
低コストで再現しよう,というもの.
なんちゃって弱音源,なんちゃって強音源,などと呼んでいる.
背景
弱音源や強音源などの開発は,UTAUのかなり初期段階から行われている.
最近では,重音テトもささやき音源をリリースし,
桃音モモもかなりの種類の声色を用意している.
ささやき音源ならば,ささやき声ですべての原音を録音するのが一般的である.
しかし,もっと低コストでUTAU上で弱音源や強音源を作成できるのではないか,ということで,ここで紹介する.
このレポートは,音源開発レポートというよりも調整テクニックレポートに近いかもしれない.
弱音源の弱さとは何か?
なんちゃって系音源の前に,声色違いの音源について簡単な考察を行う.
私が思いついたのは以下の2つ.
1.アタックの弱さ
優しく,ハキハキせずに発声した声が弱音源ぽさである,というもの.
しかしそれだけならば,UTAU上でエンベロープや子音速度である程度再現可能だろう.
2.母音の息加減
母音にその人の声色が集約されていると考える.
つまり,弱く発声した母音さえあれば,通常音源の子音の使い回しで弱音源がある程度再現できるのではないか,ということ.
実は既に他の音声合成エンジンでは実験されている
http://www.wakayama-u.ac.jp/~kawahara/STRAIGHTadv/index_j.html
STRAIGHTというエンジンを用いて,母音のみを録音し
他人の声に音声を変換する実験.
ページ中段:STRAIGHTで出来ること(デモなど) 2007/03/26